こんにちは。ひかり開業サポート群馬です。
本日は、これから会社設立を考える方にコラムを発信します。
Part1
経営計画(利益計画と行動計画)をつくろう
売上ではなく利益を重視する経営計画づくりとは
前Partまでの作業を完了させると、もう手続き的なことで煩わされることはありません。いよいよ会社を経営する実務に入ることができるうようになります。
このパート以降では、会社をスタートさせる前に経営者として、知っておいたほうが望ましい実務上の必須知識を中心に紹介していきたいと思います。
経営計画は利益計画である。
創業したての社長さんに「経営計画を立てていますか」とお聞きすると、たいていの皆様が「もちろんです」と答えます。
しかし、その内容を見せてもらうと、1年分の「予想売上高」を並べているだけのものがほとんどです。
これではPart1のはじめのほうで述べた方に、経営が行き詰まるのは目に見えています。なぜなら会社とは売上を上げることを目的にするのではなく、利益を上げることを目的にしなければなりません。これが経営計画の要諦です。
たとえば貯金してマイカーを買う、という計画を立てるとします。240万円のミドルクラスの車です。給料が50万円だと仮定します。まずやるべきことは50万円のうち生活費がいくらなのか、正確に出すことです。仮に30万円だと判明すれば、後は簡単。毎月20万円の貯金を12月続ければ購入できます。
実は経営計画もこの例とほぼ同じ作業となります。まず現状の会社を維持していくために最低限の必要経費、家賃、給料、仕入、広告費はいくらかを合算して弾き出します。仮に合計で月100万円とすれば、100万円を捻出するための必要な売上高はいくらかを出して、それを達成するには、どれぐらいの労働時間が必要で、どのような方法で達成できるのかを目標にするのです。
このように、手元に残すべきお金(利益)を軸にして会社は活動します。これを逆にして売上目標を最初に決め、あとから利益目標を出すのは、間違いということなのです。
数字目標は行動計画に落とし込む
もちろん利益や売上の数字を掲げるだけで、目標が達成できるほど、会社経営は甘くありません。
経営者は、利益目標以外に、「来期はこの商品をメインに販売していく」「来期はこの商品をメインに販売していく」「●●県のエリアを重点的に開拓する」「顧客のターゲットは30代の女性である」というような行動計画を立てることです。ポイントはあまり細かく決めすぎず、わかりやすい目標や戦略を示しましょう。
POINT
「手元にいくら残す必要があるのか」「そのためにすべきことは」を考える